リテールに強い消費者金融

リテールの強さと言えば、何といっても消費者金融です。リテールとは、「小口取引」「小売り」という意味で、金融で言うと、小口金融(10万円以下のサービス)のことを指します。
また、その逆でホールセールとは、大口を扱う企業金融などのことを指し、これが得意と言えるのが銀行です。銀行は、今までリテール業務には力をいれず、大口金融であるホールセール業務ばかりに力を入れてきました。最近では、銀行もリテール業務に力を入れだしてきましたが、そこには、消費者金融との大きな差があります。その差とは、消費者金融の独自ノウハウである審査能力の違いです。
リテール業務の場合、基本的に無担保で貸し出しを行います。その際、どうしても貸し出しをするノウハウが必要となるのです。つまり、どのような人に貸し出せばよいのかというノウハウ(統計情報など)です。このノウハウは、簡単に作れるものではなく、消費者金融では、長年この分野で業務を続けてきただけあり、ノウハウの蓄積や情報力、審査能力などが銀行とは違い、とても長けています。
逆に銀行などの金融機関は、今までホールセールに注力し、何より「担保重視」で与信をしてきました。その為、消費者金融のように、無担保で貸し出すリテールの知識やノウハウがほとんどなかったのです。
これに対して、消費者金融は、リテールで無担保中心に貸し出しを行ってきた、審査能力を持っています。通常担保が必要となる銀行とは違い、担保を持たない、銀行で融資が受けられない消費者を相手に、貸付を行ってきたのです。とても難しい貸し出しと言えるでしょう。
例えば、消費者金融の場合、ベテランの従業員ともなると審査にかけるまでもなく、身なりや言葉遣いで、その客が、貸すべき相手かどうかが分かると言います。窓口業務の場合、顧客が店に入ってきた瞬間から審査が始まっているのです。
しかし銀行では、文字(担保)だけで顧客を判断してきました。前述の消費者金融とは違い、人ではなく文字だけを見て判断してきたのです。
そういうことなので、ノウハウや知識の差があるのは当然と言えば当然かもしれません。
また、こうした与信能力の差があるわけですから、銀行側は、リテール事業に大幅に遅れをとるわけです。逆に言えば、それほど消費者金融のリテールが強いと言えます。
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